発達障害のチェック方法

発達障害

今回は、発達障害の診断方法について書いていきたいと思います。

●発達障害の主な種類
診断方法の前に、まずは代表的な発達障害の種類について見ていきたいと思います。

自閉症スペクトラム(ASD)
人との関係性を適切に気付くことが困難など、社会性の発達の遅れといわれています。相手の気持ちや意図を読み取ることが苦手だったりするので、集団行動で孤立しやすい傾向にあります。興味が限定された行動をとったり、強いこだわりがあり、融通がきかないことが多いです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)
不注意・多動性・衝動性の3つを主症状とします。1つだけあてはまることや2、3つ当てはまることもあります。

●小、中学生のころの様子
大人になってから、小学校の頃のそういった記憶を全て覚えているのも難しいと思います。親御さんや親戚、小さい頃に仲が良かった人達などから、ヒアリングなどする必要があります。私も発達障害の診断を受けたことあります。その時は、小学生の頃の通知表や行動記録、母子手帳などを提示する必要がありました。このように、発達障害の診断では、小中学生の子供ころの様子が大きな手掛かりとなります。そして、育ちの過程は重要視されます。

小中学生のころの様子の中では、他の子たちよりも目立つことがなかったか、特徴づいた事柄がなかったかか、周囲とのトラブルはどうだったかなど、相対的に比較します。明確な基準がないため、判断が曖昧になりますが、特に際立っていたり、特徴づいたり、というところがポイントになります。

●大人になってからの生活歴
大人になってからは、社会生活で色んな人と付き合うことが増えて、より発達障害の症状が顕著になって現れてきます。仕事では、就職先や、転職回数、会社で上司や同僚との付き合いや周りとの適応が難しかったりを見ます。プライベートでも、友人や仲間との付き合い方なども関係してきます。仕事やプライベートで起きるそのような不適合さから、精神的な疾患(不眠、抑うつなど)が発生することもあるため、それも診断の基準になります。

以上、子供の様子や大人になってからの様子で診断をする内容をみてきましたが、大人になってからは人生経験による後天的な影響が強いことや、幼少期からの情報取得に限界があることから、明確な診断にはつなげにくい場合があります。その場合、いわゆるグレーゾーンといった形で診断がおりることもあります。

●検査
発達障害の診断方法には、様々な検査がありますので、それをここでは見ていきたいと思います。

WAIS-Ⅲ
成人用の知能検査です。言語、記憶力、検査への取り組みや、能力の方よりなどから認知特性を評価します。

MSPA(Multi-dimensional Scale for PDD and ADHD)
発達障害の特性の強さとそれに対する支援度を評価します。コミュニケーション、共感性、こだわり、反復運動、不注意、多動性、衝動性、言語発達歴などの13項目から多面的に評価します。それぞれを特性レーダーチャートにまとめて、特性の強さや支援度を簡単に把握できるようにします。

Vineland-Ⅱ適応行動尺度
保護者(や関係者)からの聞き取りを行い、当事者の適応レベルを評価する検査です。

WISC-Ⅳ
WISC-IIIの改訂版です。世界で使用されている児童用の知能検査で、10の基本検査を実施することで、5つの合成得点が算出されます。全検査IQ、言語理解指標、知覚推理指標、ワーキングメモリー指標、処理速度指標です。

田中ビネー知能検査V
2歳~14歳は知能指数(IQ)と精神年齢(MA)、14歳以上は偏差知能指数(DIQ)を算出します。問題以外にも、検査時の行動観察の記録をするなど、点数以外の様子も加味します。

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